VISION2028

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《 策定にあたって 》

これからの日本は、急速な人口減少と少子高齢化が進むとともに、複雑化する国際情勢や、地球規模での環境・エネルギー問題、大規模災害の可能性など、様々な課題が挙げられます。こうした混沌とした日本の実情をみるに、各地域に根差した私たち青年会議所による全国にわたる実践的な活動こそが、極めて重要な時代といえるでしょう。60年の歴史を持つ私たち加古川青年会議所は、そうした地域の青年経済人が集うまちづくり・ひとづくり団体として、率先して、明るい豊かな社会に向けた実践的な活動を進め、社会課題に真摯に向き合って参ります。そのためにも、長期的展望に立って、『まちづくり』、『ひとづくり』、そして私たち加古川青年会議所の『組織づくり』という視点で、これからの10年を考え、私たちがどうあるべきか、何をすべきかを次のように考えました。かつては、画一的とも言われる国土開発が行われてきましたが、経済が成熟し、地域の個性を活かした特色ある活性化が求められるなかで、これからは地域の『郷土愛あふれる豊かなまちづくり』へと転換していく必要があります。また、戦後の経済成長の末に物質的な豊かさを得る一方で、精神的な貧困と教育のあり方が問われている時代にあって、日本の伝統精神に基づいた道徳心を養っていくとともに、国や地域への愛着と誇りを持った主権者として行動していくことのできる『道徳心ある自立したひとづくり』を実現していく必要があります。さらに、社会的経済的な理由により会員の減少傾向が続く時代にあって、歴史と伝統を持つ私たちの組織が、これからも互いに切磋琢磨する場として存在し、地域社会を牽引していくために、組織のあり方についても明確なビジョンを持ち、『永続的に発展し続ける組織』として確立していくべきだと考えました。こうしたまちづくりビジョン『郷土愛あふれるまちづくり』、ひとづくりビジョン『道徳心ある自立したひとづくり』、組織づくりビジョン『永続的に発展し続ける組織』という3つの指針を、地域およびメンバー、特別会員の衆知を集めた結果として、10年間の運動と活動の道標として掲げます。

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郷土愛あふれる私たちのまちでは、豊かな自然や深い歴史、地域で培われた伝統文化そして、地域の豊かな産業といった特色を活かしたまちづくりが行政をはじめとした様々な団体により各分野で進められ、先進的とも言える独自の地域再生事例も生まれました。なかでも歴史や文化の深いまちとして地域のストーリーが紡ぎ出され、関連した商品も生まれたことで、地域内での愛着が深まるとともに、地域外からもそのストーリーやブランド化した産品などで有名なまちとなり、訪れる人にも滞在し何度も訪れたくなるようなまちとなりました。それによって滞在する場所や宿泊施設も増え、市街地の活性化にも繋がっていきました。宿場町、工業都市として栄えたまちという側面においても独自の街並みづくりや都市政策が推進され、時代に対応した特色ある新しいまちの発展が築かれました。
こうしたまちづくりは、地域全体で協働し、活動していくことで実現していきました。積極的にまちづくりに参画する市民が多く活動するまちには様々な知恵や力がいたるところで結実し、大小かかわらずある課題に対して地域住民の未来を考えた解決策が図られる事例が多くなりました。また、そうして協働する市民のなかでも若い人が愛着ある自分たちのまちづくりに真剣に取り組むようになり、住みやすいまちになるとともに、若年人口の流出超過が解消されていきました。防災や安全といった面でも行政と市民が連携し、加古川青年会議所も緊急体制のシミュレーションなどに積極的に参画することでリーダーシップをとり、有事に対する危機管理能力の高いまちづくりが確立されました。
また、急激な人口減少が進む日本社会において、地域の青年経済人として、地域を自分たちで守るという気概をもった加古川青年会議所のメンバーは、持続的な経済成長を目指し、商道徳や経営理念を学び発信するとともに、地域の雇用に関する環境を向上させ若年人口が楽しく働ける地域となり、若者の婚姻率や出生率も向上し、他の地域にとっても理想となるような地域経済の活性化にむけた好循環を生んでいきました。確固たる理念を持った各自の各界における率先した行動によって、起業や新たな分野へ革新的な挑戦を行い、新しい技術を積極的に採用したり働きやすい環境を整備したりすることによる生産性の向上が進み、消費や投資が拡大していき、豊かなまちづくりが実現していきました。

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【背景と活動計画】

私たちが活動するこの地域は、歴史と自然豊かな地域であり、江戸時代は宿場町や商業工業ともに栄えた地域でもあります。さらに牛肉や酒、野菜、果物をはじめ産物にも恵まれています。そうした地域の特色を活かしながら国内外に発信し、郷土愛にあふれ、物心ともに豊かな地域づくりを行っていかなければなりません。
郷土愛を育みながら地域の人々とともに『地域創生』に取り組み、また、青年の役割を自覚しつつ地域での実践的な活動を進めるためにも『行政及び地域団体と協働』していきます。さらに、私たちの地域経済を再生し、持続的な経済成長を目指すためにも『地域経済好循環』を生み出します。

教育環境において、学校教育の改革だけでなく、家庭・地域社会・学校・大学・研究機関が連携しながらそれぞれの役割を果たす地域教育が、加古川青年会議所におけるひとづくりの取組をきっかけとして、充実されていきました。家庭やコミュニティに対して、そうした地域教育の重要性の認識が高まり、地域総がかりの教育の仕組みが地域全体で確立されることにより、学校だけでは学ぶことのできないような大切なものとして、地域で愛郷心や道徳心を地域の資源を活用しながら養われていきました。また、地域の大学である兵庫大学をはじめとして近隣の大学や研究機関などの取組も自治体や地域とも連携しながら実施され、地方においても高い市民教育の機会が増えていき、住民の意識や精神的な豊かさが高まりました。
次代を担う青少年に対しても、地域の歴史を掘り起こしながら豊かな文化に触れる機会に恵まれるとともに、日本の伝統芸能や武道なども盛んに見直され、誇りを持ちながら健全に心身を育成し、道徳心と生きる力を育くんでいくまちとなっていきました。さらに、夢のある地域の青年経済人と触れあうことにより、自分たちの描く将来像をおいて、国家や私たちの地域の為になる人材として、愛郷心や国を愛する心を持ちながら世のため、人のため、ひいては自分のために生きていこうとする青年が育っていく環境のあるまちとなっていきました。
さらに、地域のオピニオンリーダーとなるべく研鑽を続ける青年が集まる加古川青年会議所が、率先して地域に向けて様々な社会課題の解決に対する意識向上を働きかけることによって、未来志向で活気溢れる青年の声が私たちのまちに響きわたり、安全、環境、教育、政治、経済、文化など、時代における取り組むべき社会課題に対する見識が深まり、私たちのまちは、根拠に基づいた見識と解決に向けたひとりひとりの行動が伴う市民の集まる地域社会として醸成されていきました。そうした自覚ある市民社会においては、日常における防災意識や環境意識の高さによるコミュニティ活動も盛んにおこなわれるとともに、加古川青年会議所が開催する公開討論会などの効果も相まって、主権者として、国家や社会の形成者としての高い意識から、投票率も少しずつ着実に高まっていきました。

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【背景と活動計画】

私たちが活動するこの地域は、歴史と自然豊かな地域であり、江戸時代は宿場町や商業工業ともに栄えた地域でもあります。さらに牛肉や酒、野菜、果物をはじめ産物にも恵まれています。そうした地域の特色を活かしながら国内外に発信し、郷土愛にあふれ、物心ともに豊かな地域づくりを行っていかなければなりません。
郷土愛を育みながら地域の人々とともに『地域創生』に取り組み、また、青年の役割を自覚しつつ地域での実践的な活動を進めるためにも『行政及び地域団体と協働』していきます。さらに、私たちの地域経済を再生し、持続的な経済成長を目指すためにも『地域経済好循環』を生み出します。

地域の再生が必要な時代にあって、加古川青年会議所は、築いてきた歴史に感謝しながら良き伝統を引き継ぎつつ、メンバーを着実に成長させ、地域社会を青年らしく牽引するまちづくり・ひとづくり団体として、確固たる地位を占め、発展し続けています。
メンバーは、JAYCEEとして、理念を共有した同志と交流を深めて切磋琢磨して地域経済を担う青年経済人として確固たる理念を持った経営力を養成し、地域のオピニオンリーダーとしての見識とリーダーシップを備えた人間力を養ってきました。
組織として、発展し続ける為の会員拡大を進めながら、さらに一体感をもった組織運営が継続され、和を大切にし、有為な同志を募る持続的な会員拡大を成功し続けています。新たな会員もJAYCEEとしての精神を円滑に継承しています。
加古川青年会議所として、地域に私たちの活動を認識していただくことで運動が拡がり、節度ある行動も評価されて地域の信頼をより深め、地域において率先して発信力を高めていくことによりブランディングの確立をより高い次元で実現していきました。

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【背景と活動計画】

加古川青年会議所は、歴史と伝統を持つ組織として、メンバーが成長することで地域社会を牽引し、地域に貢献していくためにも、永続的に発展していかなければなりません。
何よりもまずメンバーが、理念を体現する人格となるために『JAYCEE育成』を堅実に行っていきます。そして良き伝統を引き継ぐ有為な青年の同志を一人でも増やすために『会員拡大』を着実に行っていきます。そうした質実剛健な組織を地域に理解していただき活動や運動をより大きく拡げていくためにも『ブランディング』の確立を目指します。